好奇心とは本能だ!! 

基本陸路で五大陸駆け抜ける

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真夜中の出会い IN カルカッソンヌ

時計の針は、夜の10時を指していた。

初めて訪れた街で、夜一人で朝を待つのは この旅始まって以来二度目のことだ。

一度目は、カッパドキア近くの空港だったが、ここカルカッソンヌでは不思議なことの連続だった。

この街は、ヨーロッパ最大規模の城壁が残るフランス有数の観光地。「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」と称えられるような場所だ。

駅に到着してまず向かったのは、例の城壁のある川向こうの街だ。

大小のバックパックとギター全て合わせると25キロを越える荷物を持ってゆっくりゆっくりと歩いて行った。 

時折吹く冷たい風の中、バックパックを持って歩くだけで体はポカポカ温まっていく。

川に掛かる橋から城壁を見た時、既に来てよかったと思えた。 

そして、その城壁に向かう坂道を登り 振り返って見下ろした街は、田舎独特の静寂に包まれていた。

俺は、道の脇に腰掛けてその風景をただ眺めていた。 

城壁の中にホテルやユースホステルがある為、時折 土曜の夜に繰り出そうとしてる旅行者達が「ボンジュール」と言って歩き去っていく。 

どのくらい 其処にいたのだろう!? 温まっていた体が再び風の冷たさを感じはじめた。

そろそろ動き出そうかと思っていたその時、折りたたみ式の乳母車を持った男が俺の目の前に何も言わずに腰掛けた。 
真っ黒な瞳で俺の目の奥を覗き込んでくる。

彼も俺も一言を発せず、ただお互いを見つめている時間が永遠にも感じられる様な不思議な沈黙を破りその男は、俺にライターを貸してくれと言ってきた。

俺が、ライターを貸すと葉巻を二本取り出して一本を俺に渡し もう一本を銜えてゆっくりと煙を揺らし始めた。 

旅行者が取り交わす月並みな会話をしながら男の出で立ちと仕草を俺は、眺めていた。

葉巻を懐のポケットから取り出すときに少しだけ見えた金属の棒が、何を意味してるのか少しだけ気になったけれど一分間に二言ぐらいのペースでゆっくりと会話を前に進ましていく 俺と男。

話を聞くと、男の母親はタイ人 父親はフランス人でバンコクに生まれバンコクで育ったみたいだ。それに昔、タイの陸軍に所属していたらしい。

髪は、サイドとバックは刈上げてあり残りの部分を約20センチぐらい伸ばしていた。

男は、自分の知っているありったけの日本語を並べ立て俺の反応を伺う。俺もそれに笑いで答え 最初の張り詰めた空気が少しづつ緩んでいった。

男は、鼻歌を口ずさみ俺は葉巻を吸っていた。すると、男は俺のギターを見つけて 何なのかと聞いてきた。 

この流れでいつもの様に俺は、歌を歌った。 

すると、突然男は泣き始め 俺は何も言わず もう一曲だけ歌った。

暫らくして男は泣き止み、俺は城壁の中に入りたいという意思を GO UP という言葉を使って話すと 男は勘違いして城の城壁をよじ登る と言い出した。

そしてやたらと「No Rimit」を連発してくる。

俺は、冗談だと思ってそれを流し再びバックパックを背負って歩き始めようとすると 男は立ち上がり 俺について来いと言って歩き始めた。 

二人で城壁の中に入り男に案内されるままに奥へ奥へと進んで行くと 突然巨大な十字架が現れ その十字架の裏にまわると 城壁の上に上がれる階段を登り始めた。 

その階段の先には柵があったけれど男はいとも簡単にそれをよじ登りどんどん上がっていく。俺も大きい方のバックパックとギターをキリストの十字架の裏に置き、男について登って行った。 

上まであがると 再び街全体が見渡せる。
俺は、いい場所だと思い煙草を巻き始めようとすると男は違う階段を下りていった。 仕方なく煙草を収め再び男についていくと 一番外側の城壁の外側に出た。

男が城壁のすぐ傍に歩いて行くのを見て用でも足すのかと思い 俺は街の風景を見つめていた。 

ふと振り返ると男は既に城壁を登り始めていた。 

さっき言っていた事は本当だったのだ。

城壁の高さは約20メートル 命綱など当たり前の様にない。 

男はロッククライミングの要領でどんどん上に登っていく。 

途中までは順調だった。

半分を過ぎて暫らくすると見ても解かるほど難関な場所に差し掛かった。 

次の一手がなかなか出ない、三点で体を支えながら左手を伸ばすのだが いい場所が見つからない。 

徐々に男の口から洩れる嗚咽が大きくなっていく。 

いつの間にか俺は、拳を硬く握り締め「がんばれ がんばれ」と叫んでいた。

そして、次の瞬間男が大きく体を伸ばして次のポイントを掴みに行った、掴めたかと思えた左手が城壁の岩を掻いて男の体が一瞬壁から離れた。 

ヤバイ と思ったその時 本当に内臓が飛び出そうになった。 

小石と砂がパラパラと地面に落ちた。

男は間一髪左足を別のポイントに移動して危機を逃れた。 

ここ数年でこんなに興奮したこと無いぐらい血がドクドク言っているのを感じながら なぜ男がついさっき会ったばかりの俺に自分の命を掛けて これを見せてくるのか解からなかった。

確かに男にしてみれば俺ほどは危険を感じていないにはしろ 落ちたら下手すると死ぬような高さに 自分の言った「NO Rimit」という意地だけで登っている。  

俺は何度も何度も「がんばれ、がんばれ」と叫び 男は更に大きくなった嗚咽を漏らす。


そして、遂に登りきった。 

汗だくで俺の元に帰って来て俺の持っていたルルドの水をなんの惜しみも無く全て飲みきった。

それがむしろ気持ちよかった。 

ついさっきまで俺は、城壁に向かう登り道でゆっくりとした時間を過ごしていた。しかし、今は、激しい感動に心を揺らされている。 

まったく予期していなかった事が こんな形で訪れた。

いい事か悪い事かなんて どうでもいいところになぜかいる。 

時計の針は、深夜二時を指していた。



それからまた二人で歩き始めた。

大きな墓地をこんな時間に歩いていても何故かまったく怖いとは思わない。

それよりも今と言う時間を一瞬一秒たりと忘れたくないと思った。

俺は、男に名前を尋ねてみた。

すると男は、「person no body」と言った。 

格好つけて真顔でそんなこと言われると流石に吹き出してしまった。すると、笑うなっ!! と怒っていた。

憎めない男だ。 

男は、俺が歩いてきた道をまた戻り始めた。駅の周辺の中心街に行こうというのだ。

バックパックは、やはり重たいが何故か苦にならない。

街に戻ると男は所々で落ちている服や煙草の空箱をチェックしている。

やはり、路上生活者なのだと思っていると突然マンションに入っていく、俺を中に招きいれ階段を上がっていくと夜中にもかかわらず爆音で音楽が聞こえてくる。

男は、その音楽の鳴り響く部屋の前で止まり壊れたドアの下に空いたスペースから中に入っていった。

俺も中に入ってみると、ゴミの腐ったような臭いがたちこめ 辺りはゴミと服と拾ってきた物で足の踏み場も無いというか物を踏まないと歩けない。

ボロボロのソファに座るように勧められ座るとすぐ横にあった服の山がゴソゴソ動いている。

なにかいる。

様子を見ていると中から子犬が現れた。

メチャクチャかわいい。 そして、男に飛びついた。

男は、子犬が男の口を舐めようとすると子犬の口自体を自分の口の中に入れて受け答えている。

ムツゴロウさんより凄いと思いながら見ていると次の瞬間 犬をその辺にゴミでも捨てるみたいに無造作に放り投げて犬は、背中からゴミの上に叩きつけられた。

男は、おもむろに鞄からワインを取り出して机の上にあったコップを取ってくれと俺に言った。

俺は、その陶器製のコップを手にとって中を見ると黒く濁った液体が少しだけ底に溜まっている。

それを渡すと男は中身をそのままゴミの上に捨ててゴミと一緒になっている服でコップの中身を掃除した。

そして、それを俺に渡そうとした瞬間に俺は断った。すると、渋々鞄から使い捨てのプラスチックのコップを出して俺に渡した。それは、まだ大丈夫そうだったが飲むのには勇気がいる。 

男は、自分と俺のコップに並並とワインをいれ乾杯をした。

どこかで拾ってきたのであろうラジカセは、未だに相当な音量でラジオを流している。

時計の針は、深夜三時を指していた。



暫らく飲んでいたが、眠たくなったのか男は隣の部屋に行き俺にも来るように言ってきた。

隣の部屋に行くと子犬も嬉しそうにやって来て これもまたどこかで拾ってきたものであろうマットレスの上にいくつもの毛布とクッションが散乱している。

男は靴をはいたまま布団の中に入り、昔のことをポツリポツリと語り始めた。

フランス人の父親がバンコクでタイ人の母親と出会い 父親は彼が生まれて暫らくしてフランスに帰っていった。

彼は大人になり父親を頼りにフランスのこの街にやってきた。

それから、この街に住むようになったらしい。今では父親は死に母親は連絡取っていないからわからない。

彼は、仕事していないけれど どうやらこの部屋は父親が彼に残してくれたものみたいだ。

どう見ても不法滞在にしか見えないけれど。

ひとしきり彼は語り大イビキを掻きながら眠ってしまった。

俺もいい加減 睡魔が瞼を引き摺り下ろそうとしていた。

しかし、力を振り絞り立ち上がった。 

もうすぐ朝がやってくる、城壁の中のユースホステルで真っ白なシーツと熱々のシャワーが俺を待っている。

時計の針は、朝の4時半を指していた。



俺は、再び歩き始めた。

土曜の夜だけあってこんな田舎町でも酔っ払いがウロウロしている。

すると、俺の進行方向に二人の男と一人の女の三人組の若者が歩いていた。

遠くから見ても酔っ払っているのがわかる。

俺は、彼らの横を通り過ぎようとした。

しかし、皆があまりにも俺のことを見るので挨拶するとあまり酔っ払っていない女の子が、話しかけてきた。

話していると、三人が盛り上がり始め これから俺たちの家で一杯やろうと言ってきた。

断ってもよかったが、なんとなく面白そうだったから行くことにした。

向かっている最中 俺の荷物を見て二人の男達が俺の荷物を持ってくれると言い出した。どうやらこの三人組は、カップルとその幼馴染といった本当に仲良し三人組だ。カップルの彼氏の方が大きい方を、幼馴染が小さい方を持ってくれた。

そして、マンションの前に着き ふと幼馴染が持ってる俺のバックを見ると口が開いていた。

おかしいなと思いつつもチャックを閉じて部屋に上がった。

みんな俺の事を歓待してくれて、彼女は冷蔵庫にあったお手製のフランスの家庭料理を温めて俺に振舞ってくれたし、PS3を皆でやって盛り上がった。

そして、クレープまで焼いてくれて皆で朝のコーヒーを飲みながら食べた。

味の事をいうと、クレープは普通に美味かったが彼女の作ったフランス料理は甘すぎて俺の口には合わなかったが、もちろん全部平らげた。

コーヒーは、いつもインスタントばかり飲んでる俺にとっては最高に美味かった。

ヨーロッパの家庭には、必ずエスプレッソマシーンがあって美味しいコーヒーが飲める。

Person no bodyの家には無かったけれど。

そして、外は徐々に明るくなり始めた頃 皆に別れを告げて再び城壁を目指した。


時計の針は、朝の六時を指していた。




朝焼けが綺麗に東の空を焦がし始め俺は、この永かった夜のことを城壁の一番見晴らしの綺麗なところで思い返していた。そして、カメラを撮ろうと小さな方の鞄を開けると どこにもカメラが見当たらないことに気づいた。





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ルルド & カルカッソンヌ 公園泊

朝早く起きてパリを後にした。 

向かった先は、どんな病人の病気も治るといわれている水が湧き出ているキリスト教の聖地 ルルド。

俺の母さんが、キリスト教で旅に出る前に ルルドに行って水を送る と約束したのだ。 

その約束を果たすことが出来た。 

それに、この街 ヨーロッパ巡礼の重要なポイントみたいでたくさんの敬虔なキリスタン達がやってくるだけあって、なかなかスピリチュアルな場所なのである。 

雰囲気あって楽しめた。 


そして、そのままパリであった キクちゃんの一押しのカルカッソンヌにやってきた。

今 現在 夜の10:30 予定を3時間遅れての到着。 

列車のトラブルで途中からバスに乗らされるわ、隣の席のイスラムの女性は ペットボトルの底を齧ってるわで

なかなか いい移動が出来た。 

そういえば、そのトラブルのせいで フランス人のオバちゃんが一人で激ギレしていた。

目があってしまったときは、ドキッとしてしまった。 

何か声を掛けようにも 猛烈に怒ってる人って怖いから 笑ってみると 溜息された。 

ちょっと落ち着いてくれたから よかった。


まー そんな感じで今日の夜は、ヨーロッパ初の公園泊。 

何が、待ち受けてるのかが楽しみだ。

パリ ルーブル 晴天

昨日今日とパリの街を徘徊した。 

はっきり言って パリは よい。 


都会なんだけど、パリジャン パリジェンヌもお洒落で都会的なんだけど、気取ってない。 

普通だ。  

それって、凄く自然に感じると言うか 悪くない。 

俺が、東京に初めて出たとき東京人 気取ってるなーって思ってた感じが パリはしない。 

俺の方が、変わっただけの話なのかもしれないけれど そう思った。 

昨日は、ルーブル美術館に一日中 引きこもり。 

冬の風景を見て 寒いと感じたり、絵を見て風を感じたり出来たのは 初めての経験だった。 

他の人はどう言うかわからないけど、俺にとってルーブル美術館は 今まで行った美術館の中でダントツだ。


パリ 不思議な宿    インド 回想

ボンジュール 

今日 バスでブリュッセルからパリにやってきた。 

フランス人は、英語話してくれないから困るって話 よく聞いてたけど、もともと英語が話せない俺にとっては

あまり関係なし。 

俺が、使える程度の英語 フランス人は余裕で理解してくれるし いつもニュアンスで会話してるから なんとなく なんとなく な感じで楽しめる。 

そして、手当たり次第にフランス人に道を聞きながらやってきた宿 白い門 

この宿の不思議具合が、またなんとも言えない。 

猫が、8匹。 オバちゃん一人。 留学生三人が同居しつつ ドミトリーの部屋が二つある。 

モグリでやってる日本人宿。 看板なんて無いから最寄の駅まで迎えに来てくれた。 

声が小さすぎて聞こえない このオバちゃん どうやら韓国人なんだけど ホームページは日本語だし

ターゲットを日本人に絞っているっぽい。 

一回は、芸術家たちのアトリエ兼展示場みたいになってるし キッチンに行くと白飯が食べれる、タダで。

このオバちゃん 不思議だ。 会話してても噛み合っていないようで 噛み合っていない、しかし なぜか 懐かしさを感じてしまう。 

何故だろう? 

質問をしてくるなオーラ全開で宿の説明されるのが、なかなか面白い。 

気に入った。 


インド 回想 

アラハバードでは色んな場所に連れまわされた挙句、次の街 タージマハルのあるアグラに アラハバードのインド人4人衆と一緒に行くことになった。 

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Author:slowrum
           極楽刺激同盟

       
只今 世界を旅してます

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そんでもって 今は日本にいないため活動中止中ですが バンドやってます

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最終目標 日本を目指して徐々に進もう 徐々に

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